マレータンク製作日誌(19)

*写真をクリックすると大きく見えます。

    

2005/10/31











生地完成
 レイアウトの線路の改良と相まって、特に目立った問題点はなくなりました。とりあえず生地完成とし、ベランダで記念撮影をしました。
 ただし、塗装前に問題点を出し尽くしたいのと、しばらく真鍮色を楽しみたい思いがあるので、塗装は少し先になるかも知れません。

2005/11/01

(写真はありません)

走行調整(3)後ボルスター、ウエイト
 走っているときに、左右にフラフラ揺れます。また、昨日の写真をホームページ用に加工しているときに、真後ろからの写真で、車体が非公式側に少し傾いていることがわかりました。写真は画像処理で回転させて真っ直ぐにしましたが、ロコの傾きは放置できません。
 調べてみると、後台枠のボルスターが、不安定であることがわかりました。原因は、台枠側(下)のボルスターのネジ穴を切ったときに、後処理が不十分で、ネジ穴の回りのバリが残って高くなっていることがわかりました。バリを取り、上下ボルスターの接触面の中央を少し削り、左右の端で接するようにしました。
 また、ウエイトですが、コールバンカーのウエイト(120グラム)は前後の重量バランスを崩すので、一旦外して様子をみていました。しかし、ボディーの左右の傾きを決める後台枠にしっかり荷重したいのと、低い位置にあるコールバンカーウエイトによる重心の低下を重視して、再度取り付けました。その結果、前台枠のレールにかかる重量は320グラム、後台枠は480グラムとアンバランスになりましたが、このほうが調子がいいようです。
 これで左右の傾きや振れはなくなり、走行も比較的安定しました。逆にレールに歪みがある所は、そのまま忠実に拾って左右に揺れて走ります。(^_^:)

2005/11/02

走行調整(4)前ボルスター
 生地完成と言っておきながら、なかなか完成しません。
 今日は、前台枠のボルスターをさわりました。
 3点支持にするため、後台枠を2点とし、前台枠を1点としています。昨日の後台枠のボルスターの調整の結果、かなり安定してきましたが、まだ少し左右の不安定さが残っています。その原因は、ウエイトをボイラーの上半分の高い位置に詰め込んだことと、前台枠の1点支持にあります。
 とはいえ、動輪のレールへの追随性から言っても、4点支持にはしたくありません。そこで、主として中央で支えるほか、バネで左右を支えることにしました。
 上ボルスターの後面に0.2ミリの燐青銅板で作ったバネをネジ止めし、バネ先を曲げてフレームの上面を押さえる構造にしました。感じでは、前台枠にかかる重量の3/4程度を中央のピン部分で支え、残りの1/4程度を左右のバネ板で支えます。
 結果的に、バネはセンターピンより10ミリほど後ろを押さえるので、10/29に作った台枠の前を引き上げるコイルスプリングは不要になり、取り外しました。
 バネを付けたボルスターで走らせてみたところ、顕著な違いは見られませんが、ポイント通過時の左右の揺れは少なくなりました。少しはよくなったようです。
*追記(11/03)*
試しに、バネの曲げを変え、重量のほとんどを左右のバネで支え、センターピン部分は辛うじて台枠に着いているようにしたところ、さらに走りが改善されました。こうなると、4点支持に近いですね。

2005/11/03

走行調整(5)イコライザー
 ボルスターの改良で、かなり左右のゆれの安定性は増して来ましたが、それでもカントの強いカーブの途中で止め、車体をカーブの内側に押してやると、簡単に後台枠が車軸から浮き上がります。これは、第1、第2動輪で左右の2点とし、第3動輪、従輪で1点とした3点支持のため、第3動輪、従輪は中心で支え、左右のゆれに対して踏ん張れないためです。
 そこで、試しに、第3動輪と従輪を1点で支えていたY字形のイコライザーに代え、一枚板の単純なシーソーのようなイコライザーにしてみました。(いずれも0.5ミリの洋白板で作っています。)
 これで左右のゆれに対する踏ん張りはきわめてよくなりました。また、心配したレールに対する追随性悪化から来る集電不良もないようです。ちなみに、従輪も片側絶縁のものを使い、集電が出来るようにしています。
 写真は上がいままで付けていたY字形イコライザーで、下が新しく作った平板のイコライザーです。イコライザー受けはそのまま手を加えずに使えました。
 3点支持は、一般には走行性能上優れていますが、このロコのようにトップヘビーになったときには不安定になるので、かえって4点支持のほうが走りがいいこともあることがわかりました。
 まとめると、このロコの支持方式は、前台枠は3点支持、後台枠は4点支持、ボディーは前ボルスターが左右バネ付きの不完全な1点と後ボルスターの2点の不完全3点支持となりました。

2005/11/05

(写真はありません)

データ
 慣らし運転を繰り返しているうちに、だいぶ低速でもスムーズに走れるようになりました。
どれくらいの低速かと、計算してみました。
 豊後鉄道の線路の長さは7メートルです。このロコは1/87なのでスケールに直すと7×87≒600メートルとなります。
 滑らかに走れる最低速度での所要時間は55秒です。600m÷55sec×3600sec≒40km/hとなります。もっと低速で滑らかに走らないことには合格にはならないですね。引き続き調整します。
 面白くなって、試しにフルスロットルで走らせてみました。所要時間は18秒でした。600m÷18×3600≒120km/hとなります。平均時速なので、最高速度はもっと出ていることになります。
 直径15.5mm(スケール1350mm)の動輪はキュウロクやE10の1250mmより少し大きいだけであり、その快速ぶりはすさまじいものがあります。
 なお、総重量は800グラムで、スケールは800g×87×87×87≒527tとなり、E10の102t、ビッグボーイ(炭水車除き)318tと比べ、メチャメチャ重いことになります。動輪軸重は75tにもなり、どんな立派なレールでも持ち堪えられません。模型の世界って、ひどいものですね。
ちなみに、お遊びで、E10とデータ比較をしてみました。

項 目

E10

マレータンク(スケール)

軸配置

1-E-2

1-C-C-1

動輪径

1250mm

1350mm

シリンダー

550×660mm

600×780mm、520×780mm

火格子面積

3.3u

4.2u

重量

102.1t

527t

動輪上重量

70.5t

450t

最大軸重

14.2t

75t

全長

14,450mm

18,500mm

最高速度

65km/h

120km/h

 

2005/11/06

(写真はありません)

走行調整(6)
 後台枠に乗せているモーターはモーションプレート支え板や火室下部の板に取り囲まれていて、周囲にほとんど隙間がありません。第2動輪にギヤボックスが付き、それにモーターが付いているので、モーターが動かないと第2動輪も動けません。もしかして、これが、走りが軽くならない原因かもしれないと考え、モーションプレート取り付け板を曲げたり削ったり、火室の上板を削ったりして、モーターの自由度を大きくしてやりました。
 その結果、走行状態はかなり改善されました。昨日の時点では、安定して折り返し自動運転が出来る速度はスケールで平均40km/hでしたが、改善した結果、平均24km/hで走行可能となりました。7メートルのレイアウトの端から端まで90秒かかって走ります。充分ゆっくりです。前作のE型のシャチョウ号(?)はもっとスローが利きますが、シャチョウ号は大きいモーターを積んでおり、低回転時のトルクがかなり大きいので有利です。同じ走りは小径モーターのマレーには無理かと思っています。
 走行音が静粛になったため、モーターの廻るシーという音がよく聞こえるようになりました。前台枠のモーターがむき出しなので、遠くからでもよく聞こえます。これは心地いい音ですね。
 ま、そんなことで、走行調整もほぼ完了したものと思います。あとは、社長が真鍮色に飽きれば塗装にとりかかる予定です。