マレータンク製作日誌(10)

*写真をクリックすると大きく見えます。

    

2005/08/27

バルブギヤ(8)前台枠分組み込み
 前台枠についても後台枠と同様に、リンク類を全て組み込み、バルブギヤを全て完成させました。
 これで、やっとマレーであるがゆえの2台分の工作から開放されます。私は性格的に根気がなくて、同じものを幾つも作るのはどうも苦痛です。客車や電車の窓をいっぱい作られる方には頭が下がります。

2005/08/28



火室下部、灰箱
 火室下部と灰箱はサイドタンクとフレームとの間から見えるので、省略はできません。シルエットで見るときには向こうが透けてしまうので、なおさらまずいです。
 しかし、後台枠をボギーにしたので、普通に作ると、カーブでモーションプレートに当たります。そこで、苦肉の策として、火室下部と灰箱を台枠側に固定し、火室の内側で遊ばせる構造にすることにしました。
 灰箱は、形状的に強度が心配なので、0.5ミリ真鍮板で作りました。火室は0.3ミリ真鍮板で作り、灰箱にハンダ付けしました。
 台枠には1.4ミリネジ2本で止めました。
 モーターやボルスターを避けるために、かなり苦しい形状になりました。

2005/08/29



排気管
 8月9日に前部シリンダーブロックから出る排気管を作りましたが、全く雰囲気が出ていないので作り直すことにしました。
 構造を全面的に変更し、シリンダーブロックで排気管をしっかり受け止め、ボイラー側は、パイプがボイラーに開けた穴にフリーで通っているだけというものにします。これはご近所のバイクモデラー氏からアドバイスと絶縁素材のカンパをいただいて、その気になったものです。
 排気管本体は3.6ミリ真鍮パイプで作りました。 曲げ部分の内側に、糸鋸とヤスリで切れ目を入れ、曲げました。たっぷりとハンダを盛って整形しました。
 シャフトは1.4ミリの真鍮線です。下端にネジを切っています。下からナットで止めます。本体パイプには2種類の径の小さいパイプを輪切りにしたものを内側に入れ、それにシャフトを挿してハンダ付けしました。
 ボイラーに入る部分は真鍮だと電気的にショートしてしまうので、同径のプラ棒を端だけ少し細くして挿し込み、ロックタイトで着けました。
 ボイラーには排気管がはいるだけの穴を開け、カーブで台枠が首を振った時の余裕に、少し長穴にしてあります。

2005/08/30







蒸気管(1)前半部
 排気管でうまくいった余勢をかって、蒸気管に着手しました。
 煙室下部からサイドタンクにかかるまでと、サイドタンクの途中から後部シリンダーブロックまでとの二つに分けて作ります。前半部は上回りに付け、後半部は下回りの絶縁基板に付けます。
 前半部は排気管と同じ要領で作り、曲げた先端を煙室に開けた穴に挿し込み、ハンダ付けしました。
 この辺は、図面を引いた時には思い浮かばなかったアイディアや技法が、工作をしている中で出てきて、図面とは違った形状や構造になって来ました。これもスクラッチの楽しいところですね。
 なお、パイプの曲げ方について、もう少し詳しく教えてくれという、嬉しいご要望をいただいたので、調子に乗って製作過程の写真を撮りました。
 上は糸鋸で切れ目を入れ、反対側に曲げたところです。
 次は曲げ部分のリングを長さを違えてカットしたところです。どのくらいの長さにカットするかは、少し経験が要りました。
 その次は逆に(本来の曲げる方向に)曲げた状態です。
 下は、ハンダ盛りし、ヤスリで整形したパイプを必要な長さにカットし、煙室下部にハンダ付けしたものです。

2005/08/31



蒸気管(2)後半部
 蒸気管後半部の前端は前半部と同様にして作りました。
 問題は後端の後部シリンダーブロックへの接続部分です。ボギー式の台枠ですから、シリンダーブロックは首を振ります。従って、蒸気管を固定することは出来ません。そこで、蒸気管のシリンダーブロックへの接続部分を上下に可動にし、上下動は自重でブロックに付いているような構造を考えました。横動はシリンダーブロックの上面を可動部分が滑る構造です。さて、うまくいくでしょうか。
 蒸気管を取り付ける準備に、上下前後の位置関係を正確に把握するために、一度組んでみました。こうしてみると、かなり重量タンクの感じが出てきましたね。
 さて、シリンダーブロックとの接続部分から作りました。
 固定された太いパイプの内側に細い可動のパイプを入れて、上下にスライドさせます。
 3.6ミリの真鍮パイプで可動部分を作りました。外側の固定部分は5ミリのパイプですが、少し太すぎてガバガバなので、糸鋸で縦に切れ目を入れて絞りました。可動パイプが下に抜け落ちないように、中にストッパーをつけました。固定パイプの上端に0.5ミリの板で蓋を付け、センターに1.4ミリのネジ穴を開け、そこに上端にネジを切った1.4ミリ真鍮線のストッパーを付けます。ストッパーの下端には0.4ミリの真鍮線を巻いてハンダ付けしてあります。これが、可動パイプの上端に付けた0.5ミリ板(センターに1.6ミリの穴が開けてあります)に当たって抜け落ちを止めます。
 写真の左がパーツをバラした状態で、右が組んだ状態です。左は上下が逆さまに置いています。
こんな構造にしたため、固定パイプの高さが5.5ミリにもなってしまいましたが、上部はサイドタンクで隠れるのでいいことにしました。