ハイスラー レストア日誌(1)

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2009/05/18







ハイスラーのレストア
 昔、アメリカの森林鉄道で活躍した関節式の機関車御三家といえばシェイ、クライマックス、ハイスラーですが、シェイは中村精密のバラキットを組み、クライマックスは同じく中村精密の未塗装完成品をレストアしました。ハイスラーだけが未経験なので懸案事項として手掛けたいと思っていたところに、このハイスラーがジャンクとしてヤフオクに出されました。あまり高値を付ける人もなく、比較的手ごろな価格で入手できました。
 新ガーラットを製作中だったのでそのまま在庫しておりましたが、このたびガーラットも無事完成したので、楽しみにしていたこのハイスラーのレストアに取り掛かることにしました。
 メーカー名は分かりませんが、床板に「JAPAN」の刻印があり、全体の作風やヘリカルギヤの様子から、どうも中村精密の製品のように思えます。ご存知の方、教えていただければありがたいです。
 さて、机上で通電してみると、渋々回ります。レールに乗せて通電してみると、少し走りましたがすぐに止まってしまいました。やはり、走行装置はオーバーホールの必要があります。
 何回か転落事故があったようで、オイルタンクが歪んでおり、前後のエンドビームも曲がっております。
 ジャンクとして安く落とせただけのことはあります。
 組み立ても粗さが見え、ドームから出る蒸気管のハンダ付けがきれいに付いなかったり、スチームドームとボイラーとの間に隙間があったりします。
 また、ボディーが前下がりになっています。キャブやボイラーが前下がりです。どこが狂っているのかよくわかりません。
 床板より下とシリンダー、ギヤケース、台車、などが黒に塗られていますが、どうやら組んだまま筆塗りをした形跡があり、ウォームギヤやヘリカルギヤなどにも黒の塗料が付いています。
 動輪の踏面のメッキは全く傷んでおらず、ほとんど走っていない様子です。
 上回りも下回りも、大幅に手を入れる必要がありそうです。モーターは分解した段階で交換するかどうか決めたいと思います。
 幸いなことに、ウォームギヤでの2段階の減速機構やクランク、バルブ機構、ユニバーサルジョイント、台車のヘリカルギヤなどの心臓部には、どうやら不具合はなさそうで、一安心です。

2009/05/19







ドーム、蒸気管
 下回りを分解したパーツをシンナーに浸けて塗装を剥がしています。塗装が溶けてくるまでの待ち時間を利用して、上回りの不具合を修正しました。
 スチームドームから出る蒸気管の継ぎ目が合わないままハンダ付けがされていたので、不足分を真鍮線で継ぎ足してハンダ付けし直しました。(写真 1→2、3→4)
 汽笛のハンダ付けが取れていたので、付け直しました。(写真 1→2)
 ドームのすそとボイラーの間に大きな隙間があったので、ボイラーバンドとドームのすその形状をヤスリで整形して合うようにしました。(写真 3→4)

 昨日、いつも教えていただくSさんから、このハイスラーについて以下の内容のメールをいただきました。Sさん、ありがとうございました。
 「このハイスラーのメーカーはカツミ、インポーターは West Side Model Co. です。元は HOn3 の台車も同梱されていたはずです。
 プロトタイプは West Side Lumber Co. の3号機です。」

2009/05/20



オイルタンク
 森林鉄道では山火事を避けるために、火の粉の出やすい石炭ではなく重油を焚くタイプが多いようですが、このロコも重油焚きです。
 転落事故の結果だと思われますが、オイルタンクが上から押しつぶされたような変形をしております。
 ハンダごてを当てて、なんとかオイルタンク部分のみを外そうとしましたがうまくいかず。結局下の水槽ごとキャブから外れてしまいました。
 そのうえで水槽からオイルタンク部分を外し、さらに上板と側板とを外した上で、ヤットコで側板及び上板の曲がった部分を平らに修正して、ハンダ付けをし直しました。
 付ける時は、キャブに水槽を付け、その上にオイルタンクを付けました。すかして見ると側板に曲がりの痕跡が見えますが、ほとんど目立たない程度にはなりました。