ダージリン・パシ組立日誌(1)

*写真をクリックすると大きく見えます。

2003/06/07

キット購入
 東京のFAB模型店より、ダージリンヒマラヤ鉄道のCクラスパシフィックのバラキットを購入しました。ホームページを覗いていて欲しくなったものです。
 North British Loco Works 製造の実車を Back Woodsが模型キット化したものです。
 009ゲージで、縮尺1/76、9ミリのレールを走ります。(実車のゲージは610ミリです。)
 出来れば、九重高原鉄道のR180ミリのカーブを通したいし、また、テンダーモーターをやめてエンジン側に乗せ替えたいと思っていますが、余り自信はありません。
 組立説明書を見ると、図面は側面図1枚と、組立説明図も最小限度のものしかありません。特に足回りの図が1枚もないので、苦手の英文を読むしかないようです。(BEMOのドイツ語よりマシか。)

2003/06/08

フレーム(1)
 フレームはアウトサイドフレームです。0.3ミリのエッチング加工の真鍮板を折り曲げて作ります。
 説明書にあるように、フレームを板から切り離す前に、軸受けのブッシュを内側からハンダ付けし、5本のギヤ用シャフトの穴をシャフトが通るように広げておきました。左右のフレームがギヤボックスの部分でわずかにつながっているだけであり、作業中に切れてしまう恐れがあるからです。
 フレームを折り曲げる方向に迷いましたが、エッチングでリベット風の加工をしてある側が、当然外側だろうと判断し、折り曲げました。ところがこれだと、左右のフレームの間隔が広くなりすぎるのです。原因は折り曲げ部の半エッチング加工部分を外に折るか内に折るかの違いからきています。
 (後日記…「リベット風の加工」は裏からリベットを打ち出すためのエッチングの皿もみでした。従って、当然こちらが内側になります。)
 折り曲げなおすしかないので、軸受けのブッシュのハンダ付けを外して反対側に付け直し、フレームを反対側に折り曲げなおしました。ところが、そんなことをしているうちに、折り曲げ部から切れてしまいました。
 しかし、このあたりは慣れているところで、アルミ角パイプで冶具を作り、ハンダ付けをして修復しました。ギヤボックスの立ち上がりも、ハンダで補強してあります。
 フレームを左右にそっと押し広げ、動輪をセットしました。いいようです。
 このあと、メンバー等を付けていくと動輪が抜けなくなります。塗装もこのままで吹くしかないでしょう。どうもよく理解できない構造です。

2003/06/09

フレーム(2)・走行装置
 フロントデッキパネルとフロントビームをハンダ付けしました。フレームはしっかりしてきましたが、これで、動輪はもうはずせません。
 最も難しい工作にはいります。キットはテンダーモーターです。ドライブシャフトとユニバーサルジョイントで、メインフレームに固定されているギヤボックスにつながる構成です。
 これを、かま側にモーターを積み替えたいと考えています。うまくいくかどうかわかりませんが、チャレンジしてみます。
 ウォームギヤのシャフトにユニバーサルジョイントの代わりに平ギヤを付け、それに、モーターのシャフトに付けた平ギヤが噛み合います。
 平ギヤはプラモデル模型店で見つけたピニオンギヤを2つに輪切りにし、真鍮パイプを挿入して内径を小さくしてそれぞれのシャフトにはめ、接着剤で固定しました。
 モーターは、キットに入っていたマシマのを、そのまま使います。取り付け板は0.5ミリの真鍮板から切り出しました。それをギヤボックスの横にビスで固定しました。
 とりあえずできましたが、上回りも、かなり手を入れなければかぶさらないので、どうなるか、まだわかりません。ウエイトも余り積めなくなりますが、これで組立を進めたいと思います。
 (後日記…ウォームギヤはロッド類の調整が済むまで、接着剤で固定してはいけません。仮止めにしておくべきでした。)

2003/06/10



フレーム(3)・走行装置
 ウォームギヤと噛み合う減速用の2段ギヤ、それと第3動輪をつなぐ平ギヤ、動輪間をつなぐ平ギヤ2個を着けました。
 フレームとシャフトは接着剤で固定、シャフトとギヤの位置を決めるブッシュも接着剤で固定し、ギヤはシャフトに対してフリーです。
 ギヤに接着剤が回ってはこまるので、粘性のある「セメダインスーパーXクリア」を使いました。動輪が緩んだときに使えばよいということで、岡山模型店さんからいただいたものです。固まるまで時間的余裕があるのと、接着力が強いので重宝しています。
 さて、九重高原鉄道のR=180のカーブに乗せて見ました。やはり、かなりの無理があるみたいです。特に前端は半分以上線路の外にはみだしています。先台車が通れるかなあ。

2003/06/11

ボイラー、火室、キャブ(1)
 モーターは大部分がボイラーの中に入ります。ボイラーとモーターの間には、余り余裕がありません。
 ここで、私の勘違いに気がつきました。ボイラーの最下端がフレームの上端と同じ高さの位置にくると思っていたのですが、間違いで、フレームの間に2ミリほど入ってきます。
 そうすると、ボイラーが低すぎて、モーターが入らなくなります。それで悩みましたが、後戻りするのはいやなので、ボイラーの位置を2ミリ上げるように設計変更しました。
 ところがその結果、火室が高くなり、キャブの丸窓が火室でつぶれることになります。
 もと火室は四角い形状です。これを丸く普通の火室の形状に変更することで対処することにしました。
 キャブ妻板やランボードは、もとはテンダーモーターの設計のため、ドライブシャフトが通るスペースしか開けてありませんが、モーターを乗せるために、大きく欠き取りました。
 さらに、上回りを下回りに乗せるときに、モーターをボイラーの後ろから入れる必要があるので、モーター部分は、一旦キャブと火室の中に入らなければなりません。
 キャブの床板も、後で、ランボードから切り離し、フレーム側に付ける予定です。
 写真の上の2つのパーツは元の火室の妻になる部分ですが、今回は使いません。
 下の2枚の長方形の板は新設計の火室部分です。火室はボイラーよりRで0.5ミリ太くするため、元の火室の側板の0.2ミリでは不足なので、その内側に0.3ミリの真鍮板を巻くこととし、新規製作したものです。細い帯板はボイラーと火室の継ぎ目のテーパー部分を表現するためのものです。

2003/06/12

ボイラー、火室(2)
 ボイラーは真鍮パイプです。組む前に、ハンドレール受け用などの穴を開けておきました。
 火室の内板を曲げて形を整え、その端に3ミリの帯板をハンダ付けし、テーパーに削りました。
 火室の外板(元々の火室側板で、四角くなるところを丸くして使います。)を内板の上からハンダ付けしました。内板は外板より、0.3ミリ長くしてあり、キャブ妻にはまります。
 出来あがった火室をボイラーにハンダ付けしました。その際の熱で、テーパー部分のハンダが溶け、段になっているようです。あとでハンダ盛りして、整形が必要です。
 火室の前下妻を0.3ミリの真鍮板で作り、ハンダ付けしました。

2003/06/13

キャブ(2)
 キャブは火室に付ける前に、さらに側板を曲げる前に、丸窓のフチ、ハンドレール、側面窓フチと、写真では見えませんが、側板の内側に砂撒きレバーをハンダ付けしました。後からでは難しそうなので。
(本当は、ここで、リベットの打ち出しもしておくべきでした。)
 付けた小物パーツを溶かさないように、手早く、キャブ前妻と火室をハンダ付けしました。火室の端は、重なった2枚の真鍮板が段になっているので、位置決めはやさしかったです。
 この状態はまさにゾウさんの顔ですね。

2003/06/14

キャブ(3)
 キャブ側板を折り曲げ、ルーフをハンダ付けしました。
 ランボードをキャビン床板から切り離し、火室横にハンダ付けしました。
 キャブ床板は、フレームにハンダ付けしました。
 これでフレームに上回りを乗せてみましたが、なんとかモーターがボイラーの中に入りました。

2003/06/15







キャブ (4)

 リベット
 ここまで組んで、火室下部のパーツを見ていて、あきらかに、内側になる側にリベット風の小穴が開けてあるのに気がつき、考え込んでしまいましたが、ハッと気がつきました。これは、裏からリベットを打ち出すための皿もみではないか、と。
 試しに、皿もみを千枚通しで押してみると、きれいにリベットが出ました。私が馬鹿だった。
 それで、いままで組立済みのキャブとフレームも、遅ればせながら、組んだままの状態で、リベットを打つことにしました。(キャブ内の砂まきレバーだけは、はずしました。)
 バイスに木片をくわえさせて、それを座板にし、シャープペンシル式のケガキ針の針だけを使い、小槌でトントンと打ち出しました。
 (屋根と火室のリベットは、もとからエッチング加工で作られていたものですが、これより、裏から打ち出したもののほうがきれいです。)

 床
 キャブの左右の側板に、小さい床中板を作ってハンダ付けし、フレームに付けた床下板と中板に1.4ミリのビス穴を開け、床上板(後でバックパネルが付きます)に1.4ミリビス用のタップを切り、ビスでつなぎました。

キット完成写真
 昴さんから、メーカー発のキット完成写真の情報をいただきました。非常に参考になります。
 ただし、私のパシはかなり違った姿で完成するはずです。

2003/06/16



煙室(1)
 煙室もボイラーと同じく、真鍮パイプがはいっています。ところが、これがやたらと太くて、少々削ったところでボイラーの中に入りません。そこで、糸鋸でパイプの一面を縦に切り、径を詰めました。切った所の内側に真鍮板を当て、ハンダ付けしました。
 キャブ+ボイラー側はキャブの下でフレームにビス止めし、煙室は前端を設計図に合わせてフレームにビス止めして上回りの長さを決め、その位置でボイラーとハンダ付けしました。
 煙室は高さは設計より2ミリ高くなり、長さは1.5ミリ長くなりました。長くなった分、外に巻く煙室外板のサイズが不足しますが、これは問題を先送りにします。(^^;)
 なお、煙室下部に1.4ミリビス用のタップを切りました。
 煙室を2ミリかさ上げしてフレームに止めると、ボイラーはおおよそ水平になるようです。