レイアウトについて

 

1.豊後鉄道の所在地と寸法

   本業がサラリーマンだった社長が退職し、引越しの心配がなくなったので、かねてより念願のHOレギュラーゲージのレイアウトの作成に着手しました。
 豊後鉄道の本線は7メートル、ヤードを含めても10メートルです。7メートルといえば、実物では600メートル程度ですから、大変短いものです。
 場所は社長の部屋の中。壁際に添って、L字型の、単線折り返し運転方式の簡易レイアウトです。
 従来のHOeの九重高原鉄道のレイアウトと合体しました。
 厳密にいえば、HOは縮尺1/87、ゲージが16.5ミリの模型です。日本型の1/80、16.5ミリを16番と呼び分けることもあります。
 豊後鉄道は1/87のビッグボーイもおれば、1/80のD51もおります。そのうちに、オーストリアのオリエント急行を牽いたロコ(1/87)も走っています。国籍不明のいいかげんな会社です。従って、厳密にいえば、HOと16番との混在です。そのうちに何が走り出すか、わかったものではありません。

2.コンセプト

 こんな鉄道にしたかったのです。
(1)ビッグボーイとシリンダーの尻棒がついたD51が走れること。
(2)ヤードが若干あり、3両程度の車両がどれでもすぐ運転できること。
(3)手放し運転ができること。
 そこで、カーブはR=1000ミリ以上、ポイントは8番を3個使い、エンドレスはあきらめ、
自動折り返し運転を行うためのシステムを導入するということにしました。



↑レイアウト左側。左端に小さな駅と機関庫があります。駅を出発すると、
トトロの後ろを通って、九重高原鉄道の後ろのトンネルを通過します。



↑レイアウト中央部。九重高原鉄道の奥を通過するとパソコンのモニター
の後ろ、プリンター等の上、帆船模型の下をカーブで通り抜けます。



↑レイアウトの右側。港町を通過し、ベッドの上の高架駅で終点です。

3.建設中の工夫

     ごくありふれた手法で作りましたが、2ヶ月ほどで完成 しました。
工夫した点や失敗した点は次のとおりです。

(1)レイアウトをきれいに作る

    なんといっても、新築のピカピカマンションの一室なので、できるだけきれいにしたかった。そこで、レイアウトの基盤はマルーン色で化粧し、基盤を支える箱や棚などは壁の色に合わせオフホワイトで統一しました。

(2)静粛性

    隣家との隔壁に添ってレイアウトを作ったのと、周囲が静かな環境であるため、静かに運転したいと思っていました。
 それで、当初、コルク道床のまま使用するつもりでおりましたが、どうも見栄えが悪いので、バラストを撒きボンドで固めました。やはり、だいぶ運転音が大きくなってしまいました。
 また、九重高原鉄道のポイントマシンがソレノイド使用のもので、切り替え時にバシン!と大きい音が出るため、今度はモーター使用のスローアクション方式のマシンを採用しました。しかし、これは失敗で、レイアウトのボードに直接固定をすると、切り替え時にヴィーン!と大きくてかつ長い音を発します。そのため、完成後、ボードとマシンの間に5ミリのゴム板を挟み、ゴム系接着剤で固定し直しました。
 そんな状況で、環境問題を考慮し、現在運転は夜の12時までです。しかも夜10時以降は制限時速40キロで運転しています。

(3)自動折り返し運転システム

   運転操作の手間を省くためにシステム(トンネルモケイ社のチェンジシャトル)を導入しましたが、設置もメンテナンスも手間がかからず成功です。
 もちろん、自動折り返し運転とマニュアル運転は、スナップスイッチで切り替えができるようにしています。

(4)セクション方式

 レイアウトは6つのセクション(クローゼット側部分、九重高原鉄道部分、牧場部分、カーブ部分、窓部分、ベッド上部分)に分けて作られており、それぞれが簡単に分離できる構造になっています。ポイントマシンの故障等のトラブル対策です。
 セクションを分離するときは、2本の木ネジと走行用電源ケーブルとポイントマシン用ケーブルのコネクターを抜くだけです。分割を容易にするために、セクション間のレールのジョイントはジョイナーだけにしてハンダは流していません。その代わり、別途配線をコネクターで接続し、電気的接続を確実にしています。