B20の組立日誌(1)

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2003/04/05

B20のキットについて
 先日、筑後川の菜の花を見に行ったとき、久留米のマックスモデルに立ち寄り、衝動買いで買ってしまったキットです。
 ワールド工芸社の製品です。
 ざっと見たところ、16番のキットというよりも、BEMOなどのHOeのキットのような感じです。
 ほとんどの細かいパーツが、エッチングまたは打ち抜きの板のまま、切り離されずに入っています。車軸やギヤ等も、プラ製です。ただし、BEMOなどのキットとは違って、ソフトメタルはほとんど使用していません。ハンダ付けの作業はだいぶありそうです。また、小さいパーツを結構作り込んであるようで、馬鹿には出来なさそうです。
 それにしても使ってある真鍮板が薄いです。ボディーもフレームもロッド類も0.3ミリです。ぺらぺらで手が切れそう。ハドソンのときと違って、そっとやさしく扱う必要があります。
 しかし、定価18,000円のキットですから、文句は言えません。

2003/04/06

フレーム
 パーツを確認していたら、袋の中からブレーキシューが転がって出てきました。
フレームからちぎれたものであることがわかりました。さらに、ブレーキシューがもう一つちぎれそうになっています。パーツを失う心配があるので、とりあえずこの部分だけ、ハンダ付けをしてしまうことにしました。
 フレームは0.3ミリ厚の真鍮板をエッチング加工してあり、ブレーキシューも、その板を折り曲げてコ形に作るようになっています。なんだか、いままで経験しない工作で、少々面食らっています。
 ついでに、フレームを折り曲げ、箱型にし、ハンダ付けしました。
また、モーションプレートもハンダ付けしました。
 板が薄いので、ハンダ付けで加熱し過ぎると、板が波打つことがあるそうです。いままでロコの工作では100Wのこてを使っていましたが、60Wのに変えました。
 極限まで部材を薄くしてあるようで、まさに戦時仕様のロコのキットであります。

2003/04/07

動力ユニット
 2軸とも両軸モーターで直接駆動します。従って、位相合わせの楽しみ(苦しみ)はありません。これだけ動輪が小さくなると、ロッドでの伝動は難しくなってきますからね。
 車軸の中央部分はプラ製で絶縁されており、ベーク板でつないだ左右の真鍮板で集電するようになっています。
 絶縁側(公式側)の板に電気配線用のラグ板をビスで止めますが、ラグにネジを切ってあるわけではなく、小さめの穴に無理にねじ込んで止める方法です。(ビス止めはほとんどこの手法です。)ところが、強く締めすぎてバカにしてしまい、0.5ミリの真鍮板で1.4ミリ穴のナットを作って、ラグにハンダ付けしました。この薄板に馴れないので苦労しています。
 モーターは非公式側の真鍮板にマウントされています。
 ウォームと平ギヤの2段減速です。
 モーターは10×8×12ミリの小型の両軸です。力不足にならないか心配です。
 組んでレールに乗せ通電すると、逆に走ってしまいました。モーターの端子に表示してある+−が逆でした。信じた私が馬鹿でした。
 走行音がすごく大きいです。ジャージャーいって走ります。このままではいけませんが、フレームを乗せた段階で考えることとし、ペンディングにします。

2003/04/08



煙室
 煙室部分はロストワックス製の一体ものです。
 組立の順序が定まらなくて済みません。パーツを見ていたら、不要な湯口部分が大きくくっ付いているこの煙室が気になって、ここで整形をやってしまいました。
 糸鋸で余分な部分を切り落とし、ヤスリで整形しました。
 てすりを付ける0.5ミリの穴もピンバイスで開けておきました。
 ロストパーツもヤスリやペーパーで磨くと見違えるほどきれいになりますね。

2003/04/09

ロッド類
 クロスヘッドとリターンクランクは真鍮のロスト製なので、プライマーを吹いたあと、Mr.メタルカラーのアイアンを塗り、磨きました。すこし黒過ぎたようで、アイアンではなくアルミか何か、もうちょっと白っぽい色のほうがよかったように思います。
 ロッド類はステンレス板の打ち抜きです。ピンは小さくてカシメるのが難しかったので、ハンダ付けしました。作業中、ピンを飛ばしてしまい、随分探したけれど見つかりませんでした。しかし、ありがたいことに、1本余分に入れてくれていました。大助かりです。ワールド工芸さん、ありがとう。(急に、いいキットに思えてきました。)
 ユニオンリンクのパーツが、メーカーで加工するときに、間違った位置に穴を開けていたので、ピンバイスで正しく開け直しました。ステンレスは硬くて大変でした。(やっぱり良くないか。)
 車輪はプレーンの真鍮の車輪にプラスチック製のスポーク、カウンターウエイトをはめ込んで貼り付ける構成です。ロッド、リターンクランクは、そのプラに付きます。ロッドに負荷はかからないとは言うものの、大丈夫かなあ。

2003/04/10

フレーム(2)
 シリンダーブロックの後妻にシリンダー蓋やスライドバーをハンダ付けし、それをフレームに付けました。
 シルンダーブロックや、それより前のフレームの部分は上回りに付く構成です。ユニークですね。
 ハンダ付けのフラックスは、液状のものは扱いにくいので、通常はペースト状のものを使用していますが、スライドバーがステンレス製のためにハンダが乗りにくく、ここだけは液状のものを使いました。

2003/04/11

ロッド類の装着
 瞬間接着剤で、動力ユニットの車輪にスポーク、カウンターウエイトのプラを接着しました。車輪は車軸にはめてあるだけで角度は変えられるので、位相あわせは後でできます。
 ピストン棒とクロスヘッドをはめてから、動力装置をフレームにはめました。
 動かしてみると、動輪の横の遊びが大きすぎて、ロッドピンがクロスヘッドに当たります。一度全部ばらし、フレームの公式側の板の折り曲げ角度を修正し、狂わないようにハンダを流したうえで再度組みなおしました。
 今度は、第二動輪の歯車がモーターの下に当たります。もう、全部ばらすのは面倒になり、第二動輪だけを動力ユニットから外して、モーターツールでモーターの尻を少し削りました。
 通電してみたら、ちゃんと回りました。ラッキー!
 ショートを避けるために動力ユニットの絶縁側の側板にビニールテープを貼りました。これが、真鍮板の振動を押さえるのでしょう、走行音が小さくなりました。それで、動力ユニットの反対側の側板にもビニールテープを貼ってあります。

2003/04/12

キャブ、タンク(1)
 0.3ミリの一枚板で、左右、後のタンクと、キャブの側板、屋根が作られていて、ルーフのカーブはあらかじめ曲げてあります。
 キャブの前妻、後妻をハンダ付けし、タンクを折りたたんでハンダ付けしました。パーツの精度は極めて良好です。屋根のカーブも修正の必要はありませんでした。
 マスキングテープで仮止めしておいて、内側からハンダ付けしましたが、板が薄いので、60Wのこてで充分です。さらに、コントローラーで70%の出力に絞って使っています。
 ペラペラの真鍮板も組み終わると充分しっかりしています。

2003/04/13

キャブ、タンク(2)
 ベンチレター、雨樋、水槽蓋、吊り下げフック、てすり、解放テコ、それに床板を付けました。てすりやテコは真鍮線ではなく、ちゃんとパーツが付いています。
ほとんどのパーツが、パーツの凸と別のパーツの穴を合わせてハンダ付けするように作ってあり、位置決めに苦労することはありません。また、パーツの精度が高くて、ぴったり納まります。
 なお、キットの設計では、サイドタンクの前端に掴み棒が付くようになっていますが、好みに合わないので、どうしようかと写真集を見ると、B202号には掴み棒は付いていないことがわかったので、このロコは2号機とすることにしました。
 その代わり、写真では見えませんが、タンクの前面部にステップを付けました。実車の2号機にステップが付いているんです。

2003/04/14

シリンダーブロック、フレーム前端
 シリンダーブロックとそれが付くフレームの前端を組みました。これが、サイドタンクの前下に付くようになります。
 シリンダーの後蓋やスライドバーはすでにフレーム本体に付けてありますが、その前にこのシリンダーブロックが接することになります。(ハンダ付け等はしません。)
 シリンダーの前蓋は二重になっていて、一番上(前)はステンレス製のパーツです。ハンダが乗りにくくて苦労しました。真鍮で作ってくれればいいのにね。
 掴み棒や解放テコもステンレスですが、これは強度が欲しいので、グッドです。