8800レストア日誌(11)

*写真をクリックすると大きく見えます。

    

2007/09/21



テンダー・台枠(1)
 まずまずカマは完成したので、テンダーに移ります。
 ただし、カマの慣らし運転は6700のテンダーをつないで続行中です。
 テンダーはキットには車輪以外は全くパーツが入っておらず、フルスクラッチビルドの覚悟をしておりました。
 そんなところにKKCのYさんから、「テンダーの台枠なら持っているので譲ってもいいぞ。」と、甘いささやきがありました。板バネやら軸箱やらの切り出し、ハンダ付けの手間を考えるとその誘惑に勝てず、台枠はメーカーパーツを譲ってもらい使用することにしました。サンゴの8800用テンダー台枠パーツです。
 本日、ちょうどその台枠が届きましたが、真鍮のドロップ製で立体感もまずまずです。取り付け用のL形チャンネルや三角形の支え板がハンダ付けされた完成品で、取り付けネジやテンダー用ドローバーシャフトまで付いていました。
 当然、軸穴は丸く開いているだけの固定軸穴です。さて、どう使いましょうか。

2007/09/22

テンダー・台枠(2)
 集電を確実にするために可動軸にし、3点支持のイコライザー方式にすることにしました。
 後ろの2軸を前後にイコライザーで結んで左右2点の支持とし、前一軸を左右にイコライジングさせて1点の支持にします。
 まずは、譲っていただいた台枠の軸穴(1.6ミリ径)を上方に2.6ミリ径に広げました。
 台枠のイコライザーがはいる部分のL形チャネルの一部分をカットしました。床板のネジ止めするための穴は後端の開け直しました。

2007/09/23

テンダー・イコライザー(1)
 後ろ2軸に掛けるイコライザーを作りました。
 イコライザー本体は台枠と車輪の間に入れなければならないので、薄い0.3ミリの洋白板で作りました。0.5ミリ板のほうがよかったかもしれません。とりあえずこれで進みます。
 支点は1.4ミリネジを0.3ミリの洋白板で作ったワッシャと内径1.5ミリ、外径2.1ミリの真鍮パイプを輪切りにしたものに通して台枠に開けたネジ穴に止めました。
 昨日工作済みの部分ですが、ネジ穴は一旦三角形の補強板を外しておいて開けました。ネジ穴を開けた後、三角板をハンダ付けし直すと、外から見てもネジ穴はほとんどわかりません。
 明日工作予定の前軸の軸穴に縦長穴を開けた0.3ミリの洋白板をハンダ付けしておきました。

2007/09/24

テンダー・床板
 前軸のイコライジングの支点は床板に取り付けなければならないので、先に床板を作りました。
 縁板を板の断面で表現し、かつ、台枠などがしっかりネジ止できるように、0.8ミリの真鍮板で作りました。
 テンダーの幅はスケールでは32ミリですが、キャブの幅が34ミリなので34ミリとしました。
 当初、台枠も自作するつもりだったので、その前提で床板を作りかけ、台枠を止めるネジ穴も開けてしまっていましたが、そのネジ穴には2ミリの真鍮ネジを挿してハンダ付けし、埋めました。
 ドローバーの位置は、カマとの間隔が3.5ミリになるように決めました。
 カップラーを止めるネジを逃げる2.2ミリの穴も開けておきました。
 前軸のセンターを押さえる支点は、2ミリネジを直接床板に止めることにし、そのネジ穴も開けておきました。

2007/09/25



テンダー・イコライザー(2)
 前軸は左右にイコライジングさせます。車軸に内径3.2ミリの真鍮パイプをはめ、中央を上からネジで押さえる簡単な構造にしました。
 うまい具合に、ジャンクキットに入っていたテンダー用車輪の内の1軸は、3ミリ径の単純な円筒形のものだったので、それを前軸に使いました。
 パイプは長くなると摩擦抵抗が強くなりそうなので、3分割にし、左右のパイプは軸と一緒に回るようにしました。
 ここまで出来た状態でパーツを組み、点検をしました。床板の水平度、カマとの間隔、イコライザーの機能、いずれも問題ないことを確認しました。
 ただし、テンダーの床板の幅がキャブに比べてかなり広く感じるので、このあと1ミリ弱削って狭くしました。
 また、カマにつないでレール上を走らせてみましたが、これもいいようです。
 写真のテンダーに乗せているウエイトは自家製です。塗装後、接着剤で床上に貼り付けます。

2007/09/26

テンダー・側板、後板(1)
 床板にエンドビームなどをつける前に、上回りの取り付けを済ませてしまいたいので、いったん下回りから離れて側板に移ります。
 幸い、側板と後板とのつなぎ目は直角になっていて、アールは付いていません。左右の側板と後板をまず作ります。
 上辺は外側にアールを付けて広がっています。実物は上辺の板は側板とは別の板でつないでいるようですが、工作が難しくなるので一枚板で作り、境目にケガキ線を強く入れておきました。
 リベットは、実物の写真を見ても見当たりません。勉強不足で構造は分かりませんが、88シリーズのテンダーは皆リベットがないようですね。模型工作としては楽でいいですが、溶接でしょうか?
 側板と後板は0.3ミリの真鍮板です。リベットがないので、側板にテスリ取り付け用の0.5ミリの穴、後板のランプ掛け取り付け用の0.8ミリの穴を開けただけです。
 上辺のカーブは、バイスの挟んでヤスリとハンマーで押し曲げました。
 幸いリベットがないので、板の断面が見えないように接合部の断面を45度の角度に削っています。
 床板に取り付けるための板は前後とも0.5ミリの真鍮板で作りました。後ろの板は側板と後板をハンダ付けする時に易しくなるように、大きめに作りました。
 床板に上回りを止めるネジを通す2ミリの穴を開けていきました。

2007/09/27

テンダー・側板、後板(2)
 アルミ角パイプを直角に組んだものを冶具にして直角と平面を出しながら、側板と後板と取り付け用後板とをハンダ付けしました。きちんと組めていることを確認し、床板にネジ止めし、取り付け用前板もネジ止めしておいて側板に取り付け用前板をハンダ付けしました。

2007/09/28

テンダー・エンドビーム、前下板、カップラー台
 床板の冶具の役目も終わったので、下回りの工作に戻ります。
 エンドビームと前下板を0.3ミリの真鍮板で作りました。
 エンドビームには大き目のリベットを打ちました。前下板はサボって省略です。
 カップラー台は1ミリの真鍮板2枚を重ねて作りました。11.5ミリ径の車輪を履いていることと、可動式にしたことでだいぶ床板が高くなったためです。2枚重ねの下の板には2ミリのネジ穴を開け、上の板には2.2ミリの大きい穴を開けておきました。

2007/09/29

テンダー・ステップ
 0.3ミリの洋白板で作りました。たまたま屑入れの中に使えるものがありました。ものすごい得をしたような気がします。
 下の踏み板は縦板をL形に曲げただけです。上の踏み板は縦板に糸鋸で入れた切込みに挿してハンダ付けしています。
 ステップはイモ付けですが、床板だけでなく前板にも付いているので、強度の心配はありません。むしろ、前板を補強したようなものです。

2007/09/30

テンダー・エアホース、空気管
 いつものように1.5ミリの真鍮線をドリルレースして作りました。取り付け後、0.2ミリ真鍮板で作ったコックをハンダ付けしておきました。
 非公式側に空気管を付けました。0.5ミリの洋白線を直接床下にハンダつけしました。

2007/10/01

テンダー・カップラー解放テコ
 テコは0.4ミリの洋白線です。
 テコ受けは0.3ミリの洋白板で作りました。リベットを2つづつ打ち、テコを通す0.5ミリの穴を開けてから切り出しました。
 先にテコ受けをエンドビームにハンダ付けしました。 テコ(洋白線)をテコ受けを通して曲げました。この形のテコだと、ここいらの工作は楽ですね。
 実物の写真を見ても、エンドビームにステップは付いていないようなので、付けるのはやめました。
 これでテンダーの下回りは一応完成です。