8620の組立日誌(1)

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2002/10/23

8620の思い出
 中学生のころ(大昔です)、C62がお目当てで、国鉄福知山線塚口駅によく行っていました。そこで8620を見かけたのですが、そのうちにC62よりも8620のほうがお気に入りになってしまいました。
 そして、今思えば無謀もいいところですが、スクラッチで8620を作ろうとし、当然のことながら途中で挫折してしまいました。(今回はリベンジです。)
 8620はそんな思い出のあるロコです。

キット到着
 岡山模型からサンゴの8620のキットが届いたので、さっそく箱を開けてみました。床高キャブ、ランボード後高のタイプです。
 C55で苦労した動輪の位相の問題ですが、なんと、フレーム、イコライザー、動輪、サイドロッドなどが組み立て済みで、全くひっかかりなしで軽く回ります。いやー、安心しました。ただし、岡山模型さんの送り状の添え書きに、サンゴの動輪は緩みがちなので、作業中に狂わせないようにとのご注意がありました。注意しましょう。
 サンゴのキットは組みにくいとのうわさを聞きますが、皆様からご指導いただければありがたいです。

2002/10/24







組立説明書について
 組立説明書は、内容についてはまだわかりませんが、少なくとも体裁は、乗工社やアダチより立派です。きちんと冊子になっていて、工程ごとにパーツ明細と組立説明と組立図があり、末尾に設計図があります。

フレームの組立
 仮組みしてあったフレームをばらします。スペーサー2個で止まっていたフレームに前枠、後枠をハンダ付けするとがっしりしました。フレームに分配弁とブレーキテコ受けを付けて、フレーム本体はとりあえず完成のようです。
 フレームの前端部分はボディーの側に付くようですね。理屈っぽい日本社製のロコにしては、柔軟な発想ですこと。
 フレームを水洗いした後、外してあった左右のイコライザー(第2、第3動輪用)と動輪をはめ、第1動輪の左右の車輪をイコライジングするための支点となるビスを、前枠の上から、軸にはめてあるパイプにちょうどよい高さで当たるように調節してねじ込み、ナットで固定します。高さの測定は、作業台からフレームの下端までの距離をノギスで測りました。
 なお、動輪は、みずかき付きかと思うくらい盛大にバリが付いていたので、これを取り、ついでに、緩み防止に、瞬間接着剤を軸のところに付けておきました。どれだけ効果があるか疑問ですけど。

ブレーキ回り
 このキットでは、1.0ミリの動輪押さえ板に0.3ミリの薄板をビス止めし、その薄板にブレーキ回りのパーツとダミーのジャーナルスプリングとイコライザーをハンダ付けします。この辺りの、治具が使えないハンダ付けの連続は、私の苦手なところです。
 一番下の写真は、出来上がったものを動輪押さえ板に付け、さらに先台車を付けたのもです。ブレーキテコの傾きが揃っていません。動輪との隙間を優先させたためですが、様子を見て、後ほど修正するかも知れません。
 先台車の組立は簡単で、特筆すべきことはなにもありません。

2002/10/25







シリンダーブロックで悪戦苦闘
 キットの中に、シリンダーブロックを組むためのアルミ製の治具が入っています。サンゴのキットの評判はいまひとつなのですが、今までのところ、何かと気配りが感じられて、好感を持っています。イイジャン。
 キットのアルミの治具だけでは心もとないので、例によって、我がアルミの角パイプと両面テープを使って治具を作り、狂いのないようにしてハンダ付けしました。
 と、いきたかったのですが、大失敗です。中空の4ミリビスでキットのアルミ治具とメンバー(前板と後板をつなぐ板)が止まっていますが、ハンダがそのビスのところまで流れて、メンバーとビスがハンダ付けされてしまいました。しようがないので、全部ばらし、メンバーをバイスで固定しておいてハンダごてを当て、そのままの状態でドライバーでビスを強引に回し、なんとかビスを抜きました。
 その後も大変です。4ミリのタップや中空のビスなど、持っていないし、なんとかビスもメンバーも生かさなければならず、それぞれの溝に埋まったハンダをキサゲや糸鋸で根気よく削りました。おかげで、指先が傷だらけです。やっと、ビスがメンバーに入るようになったので、もう一度初めからやり直しです。しかも、残っているハンダで再びビスがくっ付いてしまわないように、オイルをビスに注したうえで作業をしました。今度は、どうやら、うまくいきました。疲れた。自分のミスだからしょうがない。
 あとは、特に問題なく、スライドバー等のパーツをハンダ付けし、側面のカバーを付けて、シリンダーブロックの完成です。

モーションプレート
 モーションプレートを、その取り付け板にハンダ付けし完成。ところが、モーションプレート取り付け板は、フレームに2ミリビス1本で止めるようになっているのですが、すぐに回って動いてしまいます。それで、その横にもう1本、1.4ミリビス(矢印)で止めるようにしました。フレームの前枠板にタップを切りました。

バルブギヤ
 バルブギヤは組み立て済みなので、ビスで止めるだけです。そして、動輪をセットしたうえで、主動輪のピンにメインロッドをはめ、リターンクランクをハンダ付けしておしまいです。
 さて、動輪を回してみると・・・ひっかかります。メインロッドがスライドバーの後端に当たります。一旦ばらして、ロッドの上面を少しと、スライドバーの後端の下面を0.5ミリほど削りましたが、まだ当たります。これ以上削るわけにはいかないので、止むを得ず、スライドバーの後を0.5ミリほど持ち上げました。 見てわかるかなあ。ともあれ、これで軽く回るようになりました。

2002/10/26



ギヤボックス
 ギヤボックスは2個のスペーサーで仮組してあるので、あとは前後の板と、ギヤボックスをフレームに止める板をハンダ付けするだけです。気になるのは、モーターは吊り掛け式で、ギヤボックスにビス止めされますが、そのモーターの取り付け板が、薄い細いギヤボックスの後の板の延長で作られており、実に頼りないです。前進と後進でギヤの噛み合わせが若干違ってきます。キットとして、要改善でしょう。また、モーターを止める1.4ミリビスも、頭が小さくて、取り付け板の穴を通ってしまいます。頭の大きいビスに交換しました。
 実は、写真のギヤボックスは、テスト走行をした後、写真を撮るのを忘れていたことに気づき、フレームから外して写したものです。
([11/15追記] 完成後、ギヤボックスは外から結構見えるので、この段階で黒染めなどの措置をしておくべきでした。)

ドローバー
 ドローバーは穴の開いた板に燐青銅線をハンダ付けする方式です。特筆すべきことはありません。

テスト走行と調整
 ギヤボックス、モーターをフレームに組み、電気配線をし、通電すると、軽く回りません。調べてみると、モーターの下にあるギヤボックスをフレームに半固定する板が少し右に曲がって付いていて、車軸に無理がかかっていることがわかりました。ギヤボックスを外してハンダ付けのやり直しです。 やり直した後、もう一度通電すると、今度は軽快に回ってくれました。
 先台車やブレーキシューなどを付け、レールの上でテスト走行です。テンダーはネルソンのものを借りています。よそのテンダーを借りて使うのは、ロコだけにしましょうね。
 問題なく前進、後進とも軽快に走ります。心配した先輪の尻棒への接触もありません。C55に比べ、ロコが小さいのと、尻棒が予め内側半分を削ってあるからでしょう。
 と、いい気になっていたら、ロコが突然ストップ。見てみると、リターンクランクが狂っています。クランクピンが緩んだのです。リターンクランクのハンダ付けを取り、動輪を外してクランクピンの締め直しです。そういえば、あらかじめ動輪やサイドロッドを仮組みしてあったので、そのまま確認せず、作業を進めてしまったのでした。
 おちょこちょいの初心者は、こんな失敗をよくしますが、なんだかんだ言っているうちに、かまの下回りは出来てしまいました。軽く走ってくれるので、本当にうれしいです。

マジックインキ
 昨日の、シリンダーブロックの悪戦苦闘を読んだ岡山模型さんからメールをいただいて、「ハンダが流れては困るところは、予めマジックインキを塗っておくといいです。」と教えていただきました。皆さんもご参考に。