2E2テンダー機製作日誌(6)

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2004/07/30



クロスヘッド
 一難去ってまた一難という感じです。難しい工作が続きます。でも、これが嬉しくてしようがないんです。暑さで狂っていますねえ。
 キュウロクのクロスヘッドはその形状が加工しにくそうなので敬遠し、C57のものを手本にしました。
 クロスヘッドは外板を0.5ミリの洋白板、内板を0.3ミリの洋白板、中板(スライドバーの上下)を0.5ミリの洋白板で作りました。
 切り出す前に、メインロッドピン穴、ユニオンリンクピン穴、スライドバー部分の穴、ボルトを表現する洋白線を埋める穴を開け、外板のロッドピン穴には1.4ミリのネジを切りました。(ロッドピンは内側からピンを通す構造にしました。ドライバー用の溝が見えないほうがいいかと思いました。)
 まず、内板を作り、L形に曲げた部分に1.2ミリの穴を開け、ピストン棒を挿しました。ピストン棒の根元は0.5×0.5ミリの真鍮角線と0.2ミリの真鍮板を帯に切ったものを巻いて、ピストン棒の差込口を表現しました。多めのハンダを流して、鋳物の感じを出しました。
 次に、U字形に曲げた中板を内板にハンダ付けしました。
 中板と内板のピストン棒の刺さっている部分の高さを合わせて削っておいて、外板をビスで止め、ハンダ付けしました。中板の余分な部分をカットし、ヤスリで整形しました。スライドバーにはめてみましたが、問題ないようです。
 最後に、ボルトを表現する0.3ミリの洋白線を穴に埋め込み、1×1ミリの真鍮角線を切ってハンダ付けし、オイルポッドを表現しました。
 難航するかと思っていたクロスヘッドが、ほとんど一日で出来上がりました。
 写真を見ていて、クロスヘッドの上に付いているオイルポッドを付け忘れているのに気が付きました。明日、ハンダ付けしましょう。

2004/07/31

メインロッド(1)
 メインロッドの長さは現物合わせで採寸しました。左(公式側)のほうが0.5ミリ長いです。シリンダーブロックが直角に付いていないのと、スライドバーの形状の違いが原因のようです。しかし、このままでいくことにしました。人間だって、左右の手の長さが違うのだから…。関係ないか。
 ロッドは1ミリの洋白板で作りました。溝は、スライドバーと同じく、弓なりに曲げておいて、糸鋸とヤスリで削りました。洋白は硬い。(泣) 糸鋸といい、ヤスリがけといい、重労働です。 今日は、腕がくたびれて、左側だけしか出来ませんでした。

2004/08/01

メインロッド(2)
 残っていた右側の溝を掘り、左右とも完成。オイルポッドの蓋は付けないつもりでいましたが、気が変わって、0.5ミリの洋白線を埋め込みました。
 クロスヘッドに付ける1.2ミリビスを作りました。これは、1.2ミリの真鍮線に1.4ミリのダイスで溝を切ったもので、頭はありません。ドライバー用の溝だけ切ってあります。クロスヘッドの内側から挿し、メインロッドを通って外板にネジ止めします。クロスヘッドの外板には1.4ミリのネジ穴を開けてあります。1.4ミリのネジ穴に1.2ミリの真鍮線にネジを切ったものですが、充分しっかり止まります。

2004/08/02

バルブギヤ(1)リターンクランク、加減リンク、偏心棒
 リターンクランクと加減リンクは1ミリの洋白板で、偏心棒は0.5ミリの洋白板で作りました。リターンクランクは作ったものが、工作の精度の低さで、0.3ミリほど長くなってしまい、もう一度作り直しました。
 偏心棒とリターンクランク、加減リンクをつなぐピンは、1.4ミリと1.2ミリの真鍮線をドリルレースで削って作りました。サイドロッドのときと同じ要領で、紙を挟んでハンダ付けして止めました。
 加減リンクは、クロスヘッドにメインロッドを付けたときと同じ要領で、1.2ミリの真鍮線でピンを作りネジ止めしました。
 リターンクランクはロッドピンにハンダ付けしました。
 レールに乗せ転がしてみると、ひっかかりなしに転がります。ここまでは、ロッドもバルブギヤもいいようです。

2004/08/03



バルブギヤ(2)ラジアスロッド、コンビネーションリンク、ユニオンリンク、バルブ棒
 今日作ったロッドやリンクは全て0.5ミリの洋白板で作りました。
 バルブ棒は0.8ミリ真鍮線の端を叩いて広げ、0.8ミリの穴を開けました。
 コンビネーションリンクの上部は、本体の裏にクランクに曲げた0.5ミリ板をハンダ付けして、フォーク状にしてあります。
 ラジアスロッドの加減リンクの部分は、加減リンクと一緒に自作の1.2ミリネジで止めてあります。ラジアスロッドとコンビネーションリンク、バルブ棒と同リンクのピンは0.8ミリの真鍮線です。それ以外の関節は1.2ミリ真鍮線をドリルレースで削って作った自作のピンです。1.2ミリネジ以外は、ハンダ付けで止めました。
 ラジアスロッドの先端のピン(0.8ミリ真鍮線)を内側に2ミリほど延ばし、バルブ棒案内のオイルポッドの上に乗せてあります。初め、フリーにしていたところ、バルブ棒の遊びの分だけラジアスロッドが上下にゆれるので、このように変更しました。
 ラジアスロッドの後端に釣りリンクをハンダ付けしました。上回りの側に釣りリンク腕を付けます。釣りリンクと釣り腕はつなぎません。
 全部組んで、レールの上を転がしてみましたが、ひっかかりはないようです。
 どの動輪にも横動を制限するワッシャは入れていません。(そのおかげで、全部フランジが付いているのに、R750をなんなく通過しました。) にもかかわらず、動輪、先輪、ロッド、クロスヘッド、リンク類などが接触することはなく、まだいくらか余裕があります。これは、動輪がサンゴの1850用で薄く出来ていること、ロッドが1ミリの板で作ったので、比較的薄く出来ていること、車幅を16番の限界に近い36ミリとし、シリンダー間隔が広いことなどが原因のようです。おかげで、全く調整なしで機嫌よく転がっています。(写真下はR1000のカーブです。先輪、従輪を付けています。)
 今日は大変長くなってすみません。

2004/08/04

ブレーキシュー(1)
 ブレーキシュー、ブレーキシュー釣りを一体で1ミリの真鍮板を削って作ります。
 パーツをハンダ付けする方法のほうがシャープな形ができそうですが、ハンダ付けで苦労しそうなので、削り出すことにしました。
 E型なので10個も作らなければならず、うんざりしています。
 1ミリの真鍮板に、動輪とほぼ同じ16ミリ径の円を描き、鋼製コンパス(デバイダー)で図面からブレーキシューを採寸し、円の周りに描き込みました。左右は裏返しの形状になっています。
 ブレーキシュー釣りの上端と下端に0.8ミリの穴を開けてから、糸鋸で切り出し、荒目のヤスリで大まかな削り出しをしました。円の中心部は、パーツを仕上げるときにハンドバイス等で掴むために残してあります。
 今日はここまでです。暑いし、腕が疲れました。同じものをいくつも作ると、すぐいやになる悪い性格が出ます。
 なんだか、腕の悪い町工場のオヤジが、下請け部品の製造をしているみたいな気分です。

2004/08/05

ブレーキシュー(2)
 昨日おおまかに切り出した10個のブレーキシューをきれいな輪郭に仕上げました。続いてそのうち5個は立体的に削りだしました。(写真下列) あとは掴みシロを切り取るだけです。
 輪郭を削り出すのはバイスに挟んでできるので作業はしよいのですが、立体的に削るのはバイスにも挟めず、固定が難しいです。私の卓上バイスが安物で、締めると可動アゴが上に0.3ミリほどせり出すので、この段になったところにパーツをあてがってヤスリがけしています。押さえている指先が痛くなります。痛くなったので、今日はここまでです。
 以前は、典型的な事務系サラリーマンの指先をしていたのですが、スクラッチをやるようになって、町工場のオヤジのそれに似てきました。嬉しいような悲しいような…。

2004/08/06



ブレーキシュー(3)
 残りの5個も立体的に削りました。
 シュー釣の上端にはダミーのピンを付けました。0.8ミリの真鍮線に1.4ミリの真鍮パイプをはめて釣りの上端の穴に刺し、ハンダ付けしてあります。これは、フレームには付きません。真鍮パイプを10個、2ミリに揃える作業は、例のバイスにドリルの刃をくわえる方法で能率よくやりました。
 これで、やっとブレーキシュー10個が完成しました。あまりきれいじゃないけれど、私としては、こんなところでしょう。
 さて、ブレーキシューを動輪押さえ板に取り付ける方法ですが、シューが10個と担いバネが10個もあることを考え、0.3ミリの1枚板にそれら全てをハンダ付けし、それを押さえ板に2本のビスで止めることにしました。
 この状態では0.3ミリの取り付け板はペラペラです。