0-8-0レストア日誌(1)

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2008/11/06



米国 0-8-0型テンダーのレストア
 走行音対策に悩まされたガーラットも、どうやら静かに(?)走るようになったので、次の工作に入りたいと思います。
 ガーラット製作中の時期にヤフオクで落札した、天賞堂のアメリカ型、C&D-N&W 0-8-0 SWITCHER という化け物のようなテンダー式のスイッチャーです。
 天賞堂ということとその個性ある形態に惹かれて落としたものですが、実物・模型とも良く知りません。ご存知の方、お教えいただければありがたいです。
 外形はさほどダメージはありませんが、煙室前面のみがシルバーというのは気に入りません。なんだかトーマスくんの顔みたいです。
 ヘッドランプのレンズにジュエリーカットを施したレンズが入っているのには驚きました。
 机の上で通電してみたところ、一瞬「ガッ」といって止まったきりです。ギヤでも噛んだんでしょうか。分解してみないと分かりませんが、さてどんなレストアになるのでしょうか?

2008/11/07



位相合わせ、モーター
 まずは、ボイラーの上回りを外して点検です。
 動輪押さえ板を見ると「Tenshodo」と刻印されており、間違いなく天賞堂製ですね。
 使われているネジは頭が全てマイナスネジでプラスネジは使われていません。やはりかなり古い製品のようです。
 さて、上回りを外し、ウォームギヤとモーターを取り外し、動輪を指で回してみましたが、回りません。引っ掛かる箇所を調べていくうちに、第4動輪の位相の狂いの疑いが出てきました。第4動輪だけを取り外し、左右の輪心を透かして見ると、クランク角度の位相が90度よりかなり鋭角に見えました。位相合わせの道具にセットしてみると、やはり狂いがはっきりしています。輪心引き抜き器で抜いてみると、ちゃんと車軸にローレット(滑り止めの溝)が切ってあります。ローレットが切ってあるのになんで狂ったのかなあと思いながら、位相合わせ器を使って、正しく90度で挿入しなおしました。ローレットの溝1本分狂っていたようですね。以前に動輪を触って狂わした人がいたようです。
 修正した第4動輪を元に戻し、転がしてみると軽く転がります。他には問題はないようです。
 モーターも通電すると回りますが、やはりかなり古いもので振動も強く使えません。用意しておいた缶モーターに交換します。これもガーラット同様、ヤフオクで入手した廉価版のモーターです。ヤフオクではモーターのサイズ表示がしてあることが多く、購入するのに便利ですね。
 ウォームギヤの軸径が2.4ミリ、新しいモーター軸径が2ミリです。直結して使いたいので、真鍮パイプでジョイナーを作りました。
 内径2ミリ、外径3ミリのパイプを24ミリの長さに切り、片端の内側を7ミリほどドリルで削って内径2.4ミリに広げました。ギヤシャフトはちょっと錆びたりしているので、パイプを圧入すると丁度いい具合にはまりました。モーターの方はちょっと緩くて、後で何かで固定するする必要があります。
 モーター支え板は明日の工作にします。
 動輪は全輪コイルバネによる可動式です。軸受けは昔の丸いやつです。
 サイドロッドは第3動輪のクランクピンに関節があるだけで、第2動輪直前の関節はダミーで動きません。代わりに第2動輪のクランクピン穴を少し縦長にして、動輪が上下に動けるように誤魔化しています。まっ、このままでもいいかと思っています。
 <追記 11/13>
 上記「第2動輪のクランクピン穴を少し縦長にして」と記載していますがこれは間違いでした。クランクピン穴の遊びの分だけ動輪が上下出来ていました。クランクピンは円形です。

2008/11/08

モーター取り付け板
 8ミリ径(肉厚0.5ミリ)の真鍮パイプと0.8ミリの真鍮板とでモーター取り付け板を作りました。
 真鍮板はL形に曲げます。モーターを2ミリネジ2本で取り付けます。
 ギヤボックスとモーターの連結は真鍮パイプを使い、パイプのカーブを利用してギヤボックスの上部の曲面に添わせ、ギヤボックスに開いている注油用と思われる上部の前後2箇所の穴にタップを立てて1.7ミリのネジ穴にし、ネジ止めしました。
 真鍮板のモーター取り付け面の中央に8ミリ径のあなを開け、パイプを通して真鍮板とパイプをハンダ付けしました。このハンダ付けは、ギヤボックス、パイプ、モーター、真鍮板全部を組んで通電してモーターが軽く回る状態を確認したうえでその状態でハンダで仮付けし、分解してパイプと真鍮板とをしっかりハンダ付けしました。
 なお、ウォームギヤは36:1で、モジュールは0.5のようです。動輪に付いているヘリカルギヤはベーク製のようです。

2008/11/09

モーター取り付け
 モーター取り付け板の後端は元のモーター取り付け板を改造して開けた穴に差し込んで半固定にします。(前はギヤボックスにおんぶすることになります。)
 元のモーターは尻がキャブからはみ出るほど大きかったのですが、新しいモーターはほぼ火室内に収まる大きさで、元のモーター取り付け板もうんと小さくしました。
 セットしてみると、ギヤボックスや連結パイプが動輪押さえ板やダミーの動輪担いバネに当たるので、それぞれ削ってギヤボックスの動きに干渉しないように修正しました。
 なお修正後、シャフトのセンターが狂ったらしくギヤの回転が渋くなってしまったので、連結パイプを指で押し曲げてセンターが出るように微妙に調整しました。軽く回るようになりましたが音が大きいので、ガーラットを思い出して心配しています。

2008/11/11



組み立て、走行テスト
 ドローバーを付け、モーターの配線をし、上回りを乗せ、テンダーをつないで走行テストをしました。
 モーターが当たる火室の妻板をルーターで削りました。妻板は補強を兼ねてか、火室下部だけでなく上部まで付いていて、おまけに0.5ミリの板だったので削るのが大変でした。開口部を左右2ミリずつ削り、モーターが動いても接触しないようにしました。外観上ほとんど影響はありません。ルーターによる手荒い作業の結果、3箇所ほど細かいパーツのハンダ付けが外れたので、付け直しました。当然塗装も剥がれており、補筆修正が必要です。
 なお、モーターのアース線は普通モーター取り付け板のネジにラグを付けて落とすようですが、私は何度か接触不良による走行障害の経験があるので、面倒ですが台枠に直接ラグをネジ止めするようにしています。
 上回りを組んでみると、モーターは完全に火室内に収まっていました。キャブの窓を通して向こうの景色が見えるのは嬉しいものです。
 まだウエイトと煙室扉は付けていません。
 ルーターによる真鍮クズがカマ中に付着して筆で払っても落ちないので、水洗いをしました。かなりきれいになったので、塗装は筆による補修のみでいいように思います。ただし煙室扉のシルバーは黒に塗り替える予定です。
 ついでにテンダーのボディーも水洗いしました。石炭の部分はなかなか汚れが取れないので、ハブラシに石鹸をつけてゴシゴシ洗いました。すっかりきれいになりました。

2008/11/12



エアーコンプレッサー
 このロコはスイッチャーにもかかわらず、ツインで複式コンプを装備しています。アメリカらしいですね。
 そのツインのうちの後部コンプレッサーが写真のとおりすこし傾いでついています。気になりだすと放ってはおけなくなりますが、重ねて、時折リターンクランクが衝突していることに気が付きました。ただちにハンダ付けをやりなおしました。垂直に付けると同時にランボードぎりぎりまで上に上げ、かつコンプの下部の突起を削り取りました。
 ハンダ付けの熱で塗装がダメになるので剥がし、コンプ取り付け板も真鍮板の切れ端で作り直しました。
 塗装の具合からいっても、このコンプは当初から傾いでいたものと考えられます。天下の天賞堂の製品といえどもこういうこともあるんだと、いつも曲がってしまう私としては妙に嬉しいです。